nous letter
2006年12月20日 16:54

 以下は、アリストテレスと現代研究会(通称アリ研)のメーリング・リストにポストした私のメールに、多少の修正・加筆をほどこしたものです。

 12月14日付け朝日新聞の夕刊に「思想の言葉で読む21世紀論」が掲載されていました。そこで取り上げられていた言葉が「アポリア」です。お読みになった人もいると思いますが、記事タイトルは「思考を放棄して袋小路に」。ウォーラーステインや中山元などの言葉をあげながら現代文明が深刻なアポリア(袋小路)に入り込んでいることが指摘されています。記事の内容にとくに目新しいものはありません。しかし、記事に引かれている「人間を全体として考えるのではなく、心や器官などの一部分だけを取り上げて問題にする傾向が強まっている。人間の断片化や細分化が進んでいるのです」という臨床心理学者からの発言などを見るにつけ、先日のミニアリ研での、部分的正義(知慮)と全体的正義(知慮)に関する荒木教授の講義内容との切実な関連性を感じてしまいます。

2006年12月 4日 16:56

このところ時間的な余裕がなかなか作れず、本ブログをさぼりぎみです。でも、いい本や映画がなかったからというわけではありません。むしろ反対です。「ちゃんと」腰を入れて書きたくなるものが多く、書かない前から書きたくなる題材がたまって困ったな〜といった次第。したがって、きょうはここ1か月ばかりのあいだに読んだもの観たもので、比較的新しい作品のなかから推奨する価値があると思えるものを、コメントは簡単にしてあげておきます。それだけでもしておかないと、忘れちゃうし…

最近のコメント

Profile

石井 泉/いしい いずみ
東京出身。明治学院大学文学部フランス文学科卒。長きにわたり、出版社、編集プロダクションに在籍、主に科学・芸術関係の雑誌、書籍編集およびデザイン、公共施設の展示プランニング等を手がける。2006年に独立し、「エディション・ヌース」として事務所を開設。科学・芸術・哲学の領域を、横断的な視点で編集・表現していく感性と技を模索しつづけている。最近は依頼に応じてエッセイの執筆なども行う。