以下は、アリストテレスと現代研究会(通称アリ研)のメーリング・リストにポストした私のメールに、多少の修正・加筆をほどこしたものです。
12月14日付け朝日新聞の夕刊に「思想の言葉で読む21世紀論」が掲載されていました。そこで取り上げられていた言葉が「アポリア」です。お読みになった人もいると思いますが、記事タイトルは「思考を放棄して袋小路に」。ウォーラーステインや中山元などの言葉をあげながら現代文明が深刻なアポリア(袋小路)に入り込んでいることが指摘されています。記事の内容にとくに目新しいものはありません。しかし、記事に引かれている「人間を全体として考えるのではなく、心や器官などの一部分だけを取り上げて問題にする傾向が強まっている。人間の断片化や細分化が進んでいるのです」という臨床心理学者からの発言などを見るにつけ、先日のミニアリ研での、部分的正義(知慮)と全体的正義(知慮)に関する荒木教授の講義内容との切実な関連性を感じてしまいます。

最近のコメント