『長春への旅』7(終わり) 脱近代欧米・入ユーラシアへ
さて、今回の長春旅行は、わたしにとって、ある種の緊張感を秘めたものでした。旧満州の多くの事件、その地で行われた多くの事柄、満州開拓民の運命、中国人への抑圧等、行く前から12年に及ぶ満州帝国の歴史をザっと読んで、長春に行ったら、まずその土地で倒れた日本人の慰霊の地を訪ねよう、と思っていました。
『長春への旅』7(終わり) 脱近代欧米・入ユーラシアへ
さて、今回の長春旅行は、わたしにとって、ある種の緊張感を秘めたものでした。旧満州の多くの事件、その地で行われた多くの事柄、満州開拓民の運命、中国人への抑圧等、行く前から12年に及ぶ満州帝国の歴史をザっと読んで、長春に行ったら、まずその土地で倒れた日本人の慰霊の地を訪ねよう、と思っていました。
『長春への旅』6 人材の世界的流動化か?
今回の旅は、先に書いたように、吉林大学との交流協定の締結が目的でした。
それは、今年の2月、中国政府が毎年、少なくとも5年間は、7千人の研究者を世界に派遣するという衝撃的声明が出されたこととかかわっています。吉林大学も中国では10番目の大学にランクされ、ほぼ100名ほどが海外派遣として割り当てられる、ということになっています。その学生達は国費で生活費が保障される超エリートということです。
『長春への旅』5 人の海
今回の中国旅行で、実感したことの1つは、「人の海」という言葉です。
上海の乱立気味の高層ビル、道路の混雑、12〜13歳かと思しき少女が路上で物を売りつけているし、上半身裸の中年の男が三輪車で悠然と道路を渡る、他方で高級外車らしい車がクラクションを鳴らして我が物顔で通っていく。
上海の夜の遊歩道にあふれる人の波。
よくニュースや映画でみるアジアの大都会の風景が目の前に展開する。
中国人の同僚は、中国人のバイタリティは、この、人の海に溺れず、人を出し抜くという気力がなければ本当に生きていけない現実がある、という点から考えてほしいという。13億人、いや14億人にのぼる人間を食べさせることが統治者にとって最大の課題となるのであろう。
『長春への旅』4 中韓共同体への道
今回の旅で、驚いたことの1つは、中国東北部(旧満州)と韓国・朝鮮との関係です。
先ほどに紹介した北京フォーラムが韓国の財閥の後援で開催されていることもそうですが、私が講義した行政学院が入っている17階建ての校舎も、吉林省で財を成した韓国の実業家の寄付で立てられたという。
今、瀋陽や大連あたりでは朝鮮・韓国のビジネスが盛んである、という。
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