nous letter
2008年7月11日 10:35

「アール・ブリュット/交差する魂」展

080711.jpg 先日、「アール・ブリュット/交差する魂」展を見てきました。
 いま、この展覧会および個々の“作品”について論じる時間も力も私にはありません。しかし、「見た」ということだけはだれかにいっておきたい。うまくいえませんが、そんな気持ちにさせるなにかが、「アール・ブリュット」にはある気がします。芸術とは、そして表現とはなにか、また、それを展示し、私たちが見る、関係するとはどういうことか、多様でありながら根源的な問い/応えをひとつの物証としてつきつけられた展覧会だった、とのみ“とりあえず”記しておきます。
 仏語のアール・ブリュットとは「生(き)の芸術」とも訳され、英語ではアウトサイダー・アートと呼ばれますが、かといって私たちは簡単にアウトサイドに出ることなどできはしない。アウトサイドとインサイドがつながった、広大であいまいな境界線上に裸(生)で宙づりにされたまま、ある種の「震え」に身をゆだねつづけていくしかありません。(汐留ミュージアムで、7月20日まで)

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Profile

石井 泉/いしい いずみ
東京出身。明治学院大学文学部フランス文学科卒。長きにわたり、出版社、編集プロダクションに在籍、主に科学・芸術関係の雑誌、書籍編集およびデザイン、公共施設の展示プランニング等を手がける。2006年に独立し、「エディション・ヌース」として事務所を開設。科学・芸術・哲学の領域を、横断的な視点で編集・表現していく感性と技を模索しつづけている。最近は依頼に応じてエッセイの執筆なども行う。
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