nous letter
2008年6月18日 10:18

 「うらまぶた」という音楽ユニットのCDを聴いた。うらまぶたという妙な名前は、ときどきこのコーナーにも出てくる馬喰町ART+EATの若きスタッフのひとり武徹太郎さんがリーダーの4人編成バンド名。これは、その初ミニアルバムだ。タイトルは『最果てを行く』。

080616.jpg 彼のギターはライブでちらっと聴いたことがあるが、ボーカルがはいったものはこのCDで聴くのがはじめて。すべてオリジナルでセンスのいい曲ばかりだが、この女性ボーカルが曲にぴったり合っていてとてもいい。ちょっと元ちとせを思わせる声の丁寧な歌い方で、いっぺんに好きになってしまった。歌も演奏もきばったところがなく、かといってユルイわけでもない。朝露がのこる野の草花や野菜サラダのように清々しい聴き心地。巷にあふれかえる「間食」音楽で太りぎみの人には、身体と心に効く絶好のダイエット・ミュージックとしてお薦めです。ちなみに武くんは画家でもある。このアルバムのアートワークは彼が描いている。
 興味ある人は、うらまぶたの公式HPを見てほしい。

 「うらまぶた」という名を受けて、お遊びで作った詩を捧げよう。
  
  う 失われた音の在り処
  ら ランドセルの空耳は
  ま マンドリンの腹に姙
  ぶ 分節しえない文節の
  た 誕生の楽を捕まえる

2008年4月11日 14:56

guitar.jpg何日か前の話だけど、ふと思い立って屋根裏からエレキ・ギターを引っ張り出してきた。このギターに触れるのは、じつに20数年ぶりのことである。私の年代くらいの人には多いと思うけど、その例にもれず、ぼくも10歳あたりから楽器にさわりはじめて、中学・高校・大学とロックバンドを組み、「青春デンデケデケデケ」とばかりにベンチャーズやビートルズを演っていたわけだ(ぼくは主にドラムかキーボード)。大学の学園祭なんかでは、サンタナやクリーム、その他白人系のブルースバンドの曲などなど当時ニューロックなどと呼ばれていた時代のポップ・ミュージックを、レコードを聴きながら必死にコピーして演奏したりもしていた。ロックより遅れて聴くようになったジャズにも熱中した(なかでも、マイルス・デイビス!)。

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Profile

石井 泉/いしい いずみ
東京出身。明治学院大学文学部フランス文学科卒。長きにわたり、出版社、編集プロダクションに在籍、主に科学・芸術関係の雑誌、書籍編集およびデザイン、公共施設の展示プランニング等を手がける。2006年に独立し、「エディション・ヌース」として事務所を開設。科学・芸術・哲学の領域を、横断的な視点で編集・表現していく感性と技を模索しつづけている。最近は依頼に応じてエッセイの執筆なども行う。