久し振りに本の話しをします、、、
昨年初めてベトナムを訪れたのと、このところそこからの研修生を続けて受け入れているので、標記の”古典的”著作を読んでみることにしました、、、
<その昔連載されていた週刊誌上では読んだ筈ですが、単行本では未読で なんと40年以上経ってからの再読です。したがって全く内容は忘れていました。>
〈1〉1964年末から1965年始めにかけての約100日間のベトナム戦争取材の為の滞在においてルポとして書かれたもので、著者はまだ34歳の若さです。
〈2〉本書で名前が出て来る日本人ジャーナリストは岡村昭彦、秋元啓一(カメラマン)、日野啓三の諸氏で著者も含めて、皆さんもうすでに全員が鬼籍に入られているようです。
<例の本多勝一氏は、その後当地でご活躍された?ようで、同じ朝日なのに全く触れられていません。>
〈3〉やはり秋元氏の写真が、何物にも勝って雄弁に当時の彼の地の現実を今に伝えてくれますが、開高先生もやはり若々しい姿を惜し気もなく晒しています。
〈4〉全編の叙述は、小説家の戦争ルポとしては、真っ当で標準的なものですが、戦時下サイゴンの日常、ベトコンの銃殺刑、仏教のデモ、等に続いて 政府軍部隊の前線作戦への同行取材の部分が一つの山となっています。
〈5〉さすがに、開高先生の見る目は的確で その後の動向をある程度見抜いて かなりペシミスティックにズバリ書いています。
<しかし、ここでも善良なアメリカ兵が活躍すればするほどアメリカ自体が嫌われることが、何も学習されず その後も遂に「9/11」やイラク派兵まで続いていることに、唯々 暗澹たる思いにさせられます。>
〈6〉どうも開高先生はガーネット訳のチェーホフ短編集を持参していったようで、私としては「*?#@」と、思わず考え込んでしまいました。
ではこの辺で、、、
庵頓亭主人



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カフェ・ヌース店主