アリ研第8回合宿(三河)報告
3月の27日から29日まで、愛知県豊田市で行われたある哲学の勉強会に参加してきました。「アリストテレスと現代」研究会(通称「アリ研」)といえば本サイトの読者にはすでにおなじみのものかと思われますが(でもないか?)、例によってメンバーのひとりnaohnaohさんの「週末日記」から引用させていただき、簡単なひとつの報告(ログ)とさせてもらいます。
この文には触れられていませんが、年2回の旅としてのこの合宿は、自分にとっても特別なトポスでありアジールだといっていたnaohnaohさんに、大いなる共感の思いとそんな得難い場に参加しうる縁を結んでいただいたことへの私的な感謝の気持ちを、改めて述べておきたいと思います。
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27日(金)は休暇をとって三河で行われる「アリストテレスと現代」研究会の2泊3日の合宿に参加しました。年2回定期的に開催してこれで8回目になります。今回も全国から10人のメンバーが三河旧下山村の民宿「腰掛山荘」に集まりました。
ガイダンスの後の第1講は、東海大学N教授によるアテナイのアクロポリス、パルテノン神殿への美の巡礼。
城壁に囲まれたアテナイの門からアゴラ(市民広場)を通ってパルテノン神殿に至る祭礼の行列の目線でPPを使った説明を受けました。ポリスとアゴラ、神殿の関係、神殿の神々の関係、神殿のレリーフや構造から推察されるギリシャの生活様式、価値観などについてプレゼンをしていただきました。
3年後に「アリストテレスと美の巡礼」ツァーを実現させたいと、一同盛り上がりました。
夕食はイノシン肉のすき焼きを中心に、アマゴの刺身、コイの甘露煮、とも和え、イノシンの串焼き、タケノコなど山の幸が並びました。
28日(土)は午前中アリストテレス「政治学」第三巻を勉強しました。第五章から第十一章にかけてメンバーで輪読し、座長の岡山大学A教授による解釈、意見交換を行いました。国家体制のあり方、統治の形態について、現在の世界の状況と照らし合わせながら議論を重ねました。
昼前から稲武方面にエクスカーションに出かけ、夏焼温泉の温泉旅館「岡田屋」で一風呂浴びてから昼食をとりました。弱アルカリ泉の加温循環湯でしたが、塩素臭が余りなくゆったりと入ることができました。アマゴの塩焼き、唐揚げ、イノシシ鍋など山の料理を食べました。
飯田街道沿いの稲武の街を歩いてみました。瑞龍寺の樹齢400年近い枝垂れ桜を見に行きましたが、時期が早く咲いていませんでした。街道を歩くと民家にさまざまなお雛様が飾られていました。塩や絹や木材などの交易で栄えた街並みは、往時のおもかげをわずかにとどめているものの人気のない街でした。せっかくお雛様が飾られているのに、われわれ以外に歩いている人はありませんでした。小さな和菓子屋でこの地方独特の「からすみ」というういろうのような蒸し菓子を買いました。亡くなった父の好物でした。
帰りに足助を通って、徳川家康ゆかりの松平郷に行きました。松平東照宮にお詣りした後、徳川家康の産湯の井戸に立ち寄ってみました。苔むした石造りの井戸には葵のご紋が掲げられていました。
徳川家菩提寺の高月院にお詣りし、全員本堂に上がり法然上人の「一枚起請文」、御歌「月影」、般若心経を唱えました。浄土宗の高校出身者4名を中心に唱和しました。
「政治学」の夕講を行った後、ヘボ(クロスズメバチ)の子煮付け、アマゴの塩焼きなど郷土色豊かな料理を楽しみながら、今後の会運営について意見交換しました。
29日(日)は、10時まで「政治学」のまとめの講義を受けてから解散しました。次回は9月に諏訪で開催することになりました。
<石井>
