中国市場へのシフト

2008年6月16日 11:41

 帰国して、アタックスのHPの情報を見ますと、イトーヨーカ堂、イオングループが中国市場にシフトしたことの意義が展開されていましたが、内需型資本の動向もここまできたのか、と思いました。
 吉林大学の行政学院は、中国政治の中枢ともある種の連携を持っているようで(北京大学の同僚だったとか、政治学会そのものが、一部党学校の教授を含むとか)、近いうちに中国はアジア共通の通貨をつくりたい、と考えているようです。そして経済の共通性から政治の共通性へは道ははるかに遠いとおもいます
 が、その意志は、政治の中枢にもあるようです。政治についてはまた書きます。

 ハルピンの都市を見学しましたが、その大きさに圧倒されました。大平原、大豆とトウモロコシの広大な畑のなかに、400万人の都市が突然出現する、という感じで、周辺の部分を含めて、700万のハルピン市は圧倒的な風景でした。
 都市の真北を流れる、水量の豊かな、モンゴルの大興山脈に発する松花江の流れの対岸から見た景色は、数十の超高層のビルが林立する大都会の風貌そのもので、中心部は、ロシア人が作った町並みを残していて、大きな石畳の、相当に長い距離のメインストリートは、今遊歩道として使われ、若い男女にあふれ、両側にはロシア風の店と西洋のブランド品の店が立ち並ぶという風景が展開していました。
 おそらくここにも近いうちに、スーパーやコンビニの店が立ち並ぶのでしょう。

 荒木

2008年6月16日 11:41 | コメント(0) | トラックバック(0) |

長春での講義

2008年6月16日 11:05

アリ研の皆様へ

 昨日、3度目の長春から無事帰りました。

 今回は吉林大学行政学院で1週間の大学院向けの集中講義で、アリストテレス政治学概論ということで朝の8時半から午後4時半まで、昼2時間の休憩をはさんで講義しました。
 15〜20名の博士課程の院生が積極的に参加し、また最初から最後まで、日本語学科の講師級の翻訳者をつけて、議論も活発になりました。
 今回も感じたこと、驚いたことなどを書いていきたい、と思っています。

 とくに感じた点は、中国の政治学では、行政学、行政管理学的な分野と並んで、政治哲学の関心が著しく高い、ということ。それもアメリカの政治哲学の研究がほとんど同時に紹介される、というレヴェルに達しているということ。フーコーやチャールズ・テイラーやまたカント。ヘーゲル哲学への関心も高く、他方日本の研究への関心は高いものの、日本人の研究がアメリカの輸入品であることをキチンと認識していること、でした。

 私を招待してくれた学院長は中国の政治学分野で5本の指にはいる有名教授だったことが後でわかりましたが、彼や彼の側近の人々の姿勢は、中国の政治の困難な現状を踏えていて、それをすこしでも民主化のほうに教導していく方途を真剣に探るというものでした。アリストテレス正義論への熱い関心もそうした姿勢を物語っているようです。
 人口が13億もの中国をどう民主化するのか、中央政府、党の中でも非常に複雑な過程が存在するようです。しかし中国が向かう方向は民主化の方向しかない、それも正義の方向で、時間がどれほどかかるか不明だが、それしかない、という確信に近いものを感じました。

 また明日から多忙な日々が始まりますが、時間の許すかぎり、紹介していきます。

 荒木

2008年6月16日 11:05 | コメント(0) | トラックバック(0) |

大学はその原点に還れ

2008年5月 7日 17:47

近況の報告を兼ねて書いてみます。

 ……さて、4月以降、大学の仕事に追われていますが、日増しにがっかりすることが多くなりました。
 ことに、大学の使命が大学間競争に勝つこと、と述べている大学トップの再就任挨拶の文章に接したときは、大学もとうとうここまで来てしまったか、という感慨にとらわれ落胆しました。
 東大をはじめ国立・私立の「世界一流」校ともなると、多くの大学はその生き残りの方へと関心が傾き、大学経営の論理が出すぎています。研究教育の国際的拠点作りという目標も、生き残り戦略の1つとして考えられています。そこに日本の大学人の底の浅さを痛感します。

2008年5月 7日 17:47 | コメント(0) | トラックバック(0) |

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